中学受験振り返り 受験する動機
どうして中学受験をしたのか?
基本的には、本人がやりたいと言ったから、というのが動機の前提です。
親としても
「楽しそうに勉強してて、確かにそこそこ勉強できそうなこの子を、このまま公立に上げてしまっていいのだろうか」
という気持ちはなんとなくあった。
ということで、振り返ります。
最初の動機
「もっとたくさん勉強したい」
これは小学2年や3年頃に言っていた、、と思う。
動機としては曖昧。言葉がきれいすぎるので、うまい言葉を選んで言っているような気配でもある。もう少し深堀すると「もっとたくさん教えてほしい」という気持ちがあることが分かった。要するに、小学校の授業のレベルが浅くてつまらない、というメッセージだったと思う。
「自分の力を試したい」
これは、実際に塾に行き始めた頃。3年生頃かな。最初の塾はSAPIXのようなゴリゴリの塾ではなかった。その塾では少人数でしっかり教えてもらえて、本人の満足度はそこそこ上がったはず、と思う。
その塾で、たいして勉強せずにそこそこの成績をとってしまったので、こういう発想になったのでは、と思う。
また、少人数の塾でおそらく知ってしまった。同年代と話すより、大人と話すほうが楽しい、と。
そしてこの頃から、小学校の話を家ですることが全くなくなった。
塾の話はするが、小学校の話を一切しない。これが、小学5年になるまで続く。
動機、レベル2
「いい学校に行きたい」
小学四年生になった。
今の環境に対する不満が強くなってくる。明確に、今の小学校はつまらないと思い始めていた。小学校の担任との面談でも、こう言われた。
たぶん今の環境かつまらないんだと思います。高学年になれば学校行事の委員とかもできるので楽しくなるんじゃないでしょうか。
その話を聞いて、なんで小学校の話を家でしないのか?がハッキリした。日々の生活が苦痛なのだろう。
もうこの頃には、小学校の宿題は全くやっていなかった。やれ!とも言えない。
親としても、小学校での生活はもうあまり気にしていなかった。塾の課題の確認だけやっていた。
そして、この頃から塾の授業内容が急に高度化する。
小学四年生、中学受験対策が始まっていた。
「自分の力を分からせたい」
周囲との差を明確に感じてきた頃に言っていた。
病んでるな、と思った。
動機、レベル3
「私立に行きたい」
だいぶ直接的な言い方になってきた!
5年生になった。塾はSAPIXへ。
私立に行くのは、よい教育を受けるための手段で目的ではない、という中学受験の綺麗事を子供がブレイク!する。環境を変えれば人間関係も変わるって分かったんだろうなぁ。
動機、レベル4
「公立に行きたくない」
だいぶ逆説的になってきました。
小学六年生になり、SAPIXは引退。別の塾へ。SAPIXがダメだったのは子供よりも親の問題。これは別の話で。
この頃にやっと、小学校の話を家でするようになった。行事の実行委員に立候補して、やっと小学校での自己肯定感ができてきたのだと思う。その上で、公立には行きたくない。色々な経験があったのだろう。
動機、レベル5
「……」
何が起きたのか?!
塾の指示通りに親がサポートして努力する層に勝てなくなってきた!
素の頭の良さとか、論理思考力とか、そんなの関係ない。問題を解ける奴が勝つ。いや、点数を取れる奴が勝つ。
もっと具体的に言えば、SAPIXについて行ける家庭の子が勝つ。
つまんねえ争いだなぁ、オイ。
…その流れに乗れなかった。
子供自身の意欲と中学受験の実態の、乖離
結局のところ、
ゲームのルールを理解してセオリーを外さず
一番勝ちに近い場所で戦ったやつが勝つ
それだけだ。
断言できることがあるとすれば。
最もゲームを理解してるのはSAPIXだと思う。
ゲームの理解と対処をひたすらやり抜く。親も自分の考えとか捨ててSAPIXの方針にならう。
(SAPIXは凄いと思う。親の経験や知識が全く活かせないから毎年の状況を最もデジタルに理解して対処するSAPIXが強いというだけだ)
強い奴が、勝たない。
強い奴が勝てるようにしないとさ、つまんねぇよな??
自分のうちから湧き出る意欲とか、そういうの無くなっちゃうよね。
親が、どれだけゲームルールを理解したか?が問題だ。その点で、自分は素人だった。
結果としては、
ギリギリでルールを理解したので、なんとかなった。
勝負事に慣れている人が権限を持つのがいいと思う。
家庭内の序列と矛盾するかもだが。